近年の軽音楽的な作品をまとめました
10曲全部、日本の音階・
ダンスミュージック、エレクトリック・フォルクローレ風もあり
7/4拍子や、17/16拍子の曲もあり
五連符だけで構成されているのもあり
都節でいろいろなことをやろうとしております
イラストとジャケットデザインはヒタチトロニクスにお願いしました
ブラボーな絵です、ありがたいです
ずっと見ていたくなる
「興味深いが無視できる音楽」、「令和4年の純音楽」に続く、三部作の最終章
配信サイト
Apple Music、Spotify、Amazon Music、TikTok、LINE MUSIC、YouTube Music、KKBOX、Deezerなど
高音質ファイルを購入できる場所
バンドキャンプ、e-onkyo music、mora、Beatportなど
- 令和5年のみやこぶし 曲目
- 1) 性はスペクトラム
- 声ネタのメッセージが強烈だけど、11/8拍子のノリノリで口ずさめる音楽です
- トランスジェンダーとか精神的な性の曖昧さ以前に、生物的に物理的に「性差なんてゆるゆるだ」と知り驚きました
- 驚きというか、納得だったかも
- でも今は、大人より子供の方が「女の子なんだから」「男のくせに」なんて言う傾向が根強いですね
- ノンセクトラジカルズが、この曲を素材に4/4拍子に矯正してLGBTQQIAAPPO2Sに昇華させました
- 110bpm
- 2) 人工知能がエネルギー問題を解決する
- 7/4拍子のダンスミュージック
- 人工知能の本しか読んでない時期が一時ありました
- そこから発想して、出会った音ネタと一曲にしました
- New Masterpieceで出していただいたMONTHLY INU WORKS Vol.1
- これのcrabMixxを音質調整して、エディットしなおして、今回アルバム収録としました
- シングルバージョンより、crabMixxの方が好きで、よく聞いていたのです
- 128bpm
- 3) 減衰振動系の音への愛
- 持続しない音だけで一曲にしました
- アタックと余韻だけ、好きです
- 山手線沿いに住んでいるのだけど、深夜の線路工事で「ビュン!」とシンセドラムのような音が出ていました
- それをハイレゾで収録して楽器として使ったのです
- New Masterpieceで出していただいたMONTHLY INU WORKS Vol.2から、バスドラムを丸ごと抜きました
- 133bpm
- 4) 小源太ゴルジェ
- 本人お気に入りの曲です!
- ゴルジェというのは、ネット上のダンスミュージック界隈で発生したジャンルです
- 「ゴルジェ(Gorge)という現象、そしてそのカルト的熱狂」
- 「ゴルジェはどこに向かうのか?」
- タムが中心の音楽で、三好史やノンセクトラジカルズも音を作ったりゴルジェイベントに出演したりしてます
- 小泉文夫が最後に問いかけていますが、答えは17/16拍子です
- 106bpm
- 5) 龍宮たぬき
- 律動強いのが続いたので箸休め
- このアルバムが初登場になる曲です
- 家族で行ったホテル三日月
- 朝4時の誰もいない浴場の狸風呂で歌いながら作りました
- 作詞も三好史です
- シンセサイザーVのMaiに歌ってもらいました
- 歌のほかは、フルート、ホルン、箏、ヴァイオリン、チェロです
- 80bpm
- 6) 私は責任感がない(箏:上遠野文音)
- ディスコではスローあけ、アルバムやラジオでは静かな曲の後の一曲目は、良い曲に聞こえると言います
- 上遠野文音のお箏を中心にした元気な曲を、土地価値の高い一等地に配置しました
- 精一杯のポップス路線の勢いのある音楽!
- 初公開のものより音を整え、エディットも加えてます
- ノンセクトラジカルズが、この曲を素材にdignity and respectに昇華させました
- 箏のみ版も公開しています
- 伴奏的な部分も多いものの、軽い独奏曲として楽しめるはず
- だったら最初からお箏の独奏曲書いた方がいいや、ということで現在取り組んでいます
- 140bpm
- 7) トンカカと芸術
- トンカカもゴルジェ同様、ネット発のジャンルです
- ラテンフリースタイルの再解釈で、九州のある女の子がエディットの部分などを指して「このトンカカ言ってるのかっこいい」と言ったのが始まり
- 「芸術表現に金銭的価値を求めるな」というようなことを訴えています
- 117bpm
- 8) 若い頃は効率を求めていました
- 皆様も、人生の中で大転換の時期、価値観を変えることになる出来事とかあったと思います
- 平成25年、46歳の時に、三好史に意識の大変革がありました
- それまでは、都会人らしく、赤信号も渡るような人間でした
- なんでも早くやること、スピード・効率が命でした
- 急いでばかりいると、心が乾いてしまうと気付かされ、生まれ変わりました
- もし気づかないまま老人になってたら、乾いたまま死んでしまうところでした
- 大転換後の子供には「早くしなさい!」を言わないで育ってもらってます
- どんなふうに育つか楽しみであります
- 赤信号渡るのは、危険か危険じゃないかの問題ではなく、心の余裕があるかないかの問題なのです
- 建築現場の肉体労働のアルバイトをしていた頃「俺らの仕事は時間かければ誰でもできることだ。だから早さが命なんだ。」と言われました
- なるほど、お仕事の世界では、早さは重要です
- ただ、仕事終わった後も、せっかち人間のままだたと、美しさや楽しさを感じる時間が少なくなってしまうんですよ
- 心が荒んでいくんですよ
- New Masterpieceで出していただいたMONTHLY INU WORKS Vol.3から、ミックスし直しました
- 4/4拍子ですが五連符だけで構成されています
- 全編五連符じゃなく、八分音符なども織り交ぜた方が効果があったかもしれません
- 80bpm
- 9)
和琴舞曲 - この曲だけ、30年以上前の血気盛んな頃に作った音です
- あまり流通してない前世紀の手作りアルバム「軽音楽」にも収録されています
- 今回、音を処理し直して、テープエディットも施しました
- 生まれて初めて日本の音階で作った曲
- ここから全てが始まりました
- この純真な旋律を超えるものは作れていません
- 純真さを再び取り戻すことができるでしょうか
- 何かの水のビデオにもBGMとして使われていたとのことです
- 当時一緒にやっていたTRFのKOOちゃんも気に入ってくれて、「GINNBUKYOKU -琴舞曲-」という曲名に変え、縦ノリの四つ打ちにアレンジして使ってくれていたようです
- 二十代で脳も冴えていたのか、歌詞は古語で書いていました
- 「春の花咲きあはれむ 吹き飛び違ふもまた更なり」
- 片言の外国人に歌ってもらったら面白いんじゃないか、なんて企画もありました
- 歌詞の文法も厳格ではないし、
和琴 という楽器で実際には演奏できません - 正しくはないけど、心意気です、DJ KOOちゃんも、そう言ってくれました
- 普段はE都節音階を使っていますが、この曲はD都節音階、雰囲気違います
- これ以降も、我々の都節音階で何曲も書いたこともあるけど、旋律に引っ張られ、どれも演歌調になる傾向に
- 今の形になるまで何十年もかかりました
- 皆様も、「さあミファラシドで書いてみるか」なんて取り組んでみたら、まず演歌調になると思いますよ
- 演歌調が悪いとか、ありきたりだと言ってるわけではありません
- いろいろなことができそうな都節
- 音階一つを乗りこなすのに、まだまだかかりそうです
- 113bpm
- 10) シンセポップ
- 「管弦楽 郷愁」で訴えたものを、シンセサイザーでやったという感じです
- 最初に公開したものをマスタリングし直し、エディットも加えています
- 最後の締めの声ネタ、聞き取りにくかったのを調整しました
- 大事なこと言ってます
- 発表前、誰も知らない曲だろうけど、ダンスフロアに投入したら、みなさん踊ってくれていい雰囲気になりました
- 感激しました
- 「バリバリバリバリの日本バレアリックトラックでとてもカッコいいです。これ、すごい・・・」
- 「これは本当いいです。似てる曲ないのがすごいというか。」
- ありがたいお言葉です
- 90bpm
FM-0040
2023.2.25